獅子宿

メモ
とある神社の獅子幕が見事に破れ修理の依頼がありました。石にヒッカケて破れたそうです。1.8メートル×1メーターの幕の切端が無惨です。幕の縁にロープを入れ補強しましたがブツンと切れていました。数年前こちらの神社の獅子新調の依頼があり獅子舞を見せていただいて驚きました。獅子舞というより喧嘩に近い・・・失礼!後から「喧嘩なんて珍しいんでしょうね?」と総代に聞くとなんと「毎年こんなもんだなぁー」恒例だそうです。長井でもかなり以前はチョイチョイ喧嘩もあったと聞きますが獅子舞連中の中で、しかもクライマックスで乱闘が始まるとは所変わればいろんな獅子舞があるのだなぁ〜と破れた幕の切端を眺め感心するのでありました。しかしお酒が入ると人って凄い力が出るものですな!神がかりというべきでしょうか?


2頭の獅子が出番を待っています。前幕を噛んで眠っているようです。そこに新しい獅子が仲間入りしました。末永くよろしくお願いしますと生みの親は深々と頭を下げるのでした。

今日はいよいよお祭りのお披露目です。神社では地区の方々が準備で忙しそうでした。


普通の二倍の毛がつきました。すごい量です。一つ不安が・・・何度も経験しているので分かります。漆負けが始まったようです。指の股の所や両腕の部分が痒くなりました。水泡はまだ現れませんが間違いなくぶつぶつが出来て腫れてくるでしょう。


デジカメで撮影した動画とは知らず写真を載せてしまいました。目を凝らしてズーット追っていくと動くかもしれません。是非お楽しみください。今月の21日交通安全のキャンペーンイベントの出演依頼があり、バタバタと稽古に入りました。運動会の練習などで時間がとれずあと数回の特別稽古で臨まなくてはなりません。夏休み開けて始めての稽古でしたが不思議と皆上手くなっていました。何でだろう?

予定した毛が無くなりました。追加の20本を作ります。束ねたヤクの毛は脱脂して洗浄しアイロンがけをして縮みを調整しなくてはなりません。まだこんなに残っています。漆の仕上がりは6.8kgでこの獅子の大きさにしてはかなり軽い方だと思います。この獅子は頭上に腕を伸ばして獅子を振るスタイルなのでなるべく軽く作らなければならなかったのです。そのため獅子頭の厚さを極力薄くし軽く彫り込みました。コンパネくらいに薄くなりましたね。その分木地が動き調整が難航しました。仕上がってからもまだ動くかもしれません。はぁー