獅子宿

毎年よりによって鼻の穴にですよ。獅子宿の玄関中央に飾ってある出来そこないの獅子の木地に蜂が巣をつくるんです。勝手に穴まで開けて大改造してるんです。以前玄関に木の桶を飾っていたら野生の蜜蜂が巣をつくって蜜がダラダラ流れてきたんで、知り合いが夜ソーッと桶ごとビニールに包んで誘拐したんです。結局、誘拐先で箱をワザワザ用意して育てようとしたんですがすぐに集団夜逃げしたんだって。何でも人間の思い通りにはならないってことです。
こいつを見て「おいしそうだなぁ」と思った方はよほどの通の方でしょうね。腐ってんの?と言いたくなるような風体。今年は台風が来てガサガサ擦れたもんだからアケビもずいぶん苦労をしているようで傷だらけ。スーパーにある紫がかった赤ちゃんの肌のように初々しいアケビと同じ仲間とは思えませんね。でも、中身はどうでしょうか?やがて熟して中の種の部分が現れることでしょう。今日の獅子宿のまかないで、
味噌で甘く煮込んだアケビを美味しく頂きました。微かにほろ苦く過ぎ去った夏を惜しむかのような物悲しい秋の味ですねー。
何時制作したのか思い出せません。焼き物にしようとこの石膏原型から細かい型を作り陶芸用粘土で複製を作り、それを友人の陶芸家に頼んで焼き物の窯で焼いてもらいました。それは獅子宿にあったっけかな。河童の皿の部分の合わせ目と甲羅が割れて失敗作となってしまいました。手にはランプか提灯でも持たせて玄関に置いていただいては如何でしようか。可愛い可愛い河童小僧!いかがっすかぁーー? おまけでチンチンもついてるよー!
偶然通りかかった牛谷家の門。川西町の文化財指定を受け管理されています。茅葺工事のまっ最中でした。以前、ぐるっとシートで囲って燻しておりなかなかしっかり管理しているなぁと感心していました。長井市でも文教の杜丸大扇屋の茅葺屋根を管理していますが、昨年から予算がつかず困惑しています。先日見に行ってみてビックリ。昨年の雪の重みで屋根の骨組みが折れ屋根の中ほどにある煙出しの部分が傾いておりました。ぺんぺん草も生えています。このままでは冬は越せません。予算はないし茅もなし、ナントカする知恵もなし。ブルーシートでも貼って雪を滑らすしかないでしょうねぇ。
ゴロゴロと何十もあろうかと思う哀れ廃棄スイカ。カラスにつつかれたのか狸の仕業だろうか必ず穴があいています。大きさも様々で収穫されなくって浮かばれないスイカたちが恨めしそうに転がっているようで、ナンカ無残です。「あなたたちの子孫の為に肥やしになるんだよ。成仏しなさい」というとスイカの残党の霊たちは、ブツブツいいながら東のお山に向かって消えてしまいましたとさ・・・・・とうびんと。
こちらの方言なのか面白い言葉を思い出しました。「ラリラッタイ」と発音しまして「裸狸らっ隊」とか書くんでしょうかねぇ。酔っ払いの集団の事を言うようです。「あいつら花見で浮かれてもう最後はもうラリラッ隊だったはぁー」というような使い方を致します。いいなぁ方言は。
収穫後の田んぼに立っているカカシのようなもの。伊達に立てているわけでなく、ご存知のように稲の乾燥であります。でも、雨にぬれても傘を持たせるわけでなく、濡れっぱなしです。あれでホントに乾燥すんのかなぁ?じっと見ていると何故か蓑を着たおじいさんかおばあさんに見えてきました。