獅子宿

かげろう日記
偶然通りかかった牛谷家の門。川西町の文化財指定を受け管理されています。茅葺工事のまっ最中でした。以前、ぐるっとシートで囲って燻しておりなかなかしっかり管理しているなぁと感心していました。長井市でも文教の杜丸大扇屋の茅葺屋根を管理していますが、昨年から予算がつかず困惑しています。先日見に行ってみてビックリ。昨年の雪の重みで屋根の骨組みが折れ屋根の中ほどにある煙出しの部分が傾いておりました。ぺんぺん草も生えています。このままでは冬は越せません。予算はないし茅もなし、ナントカする知恵もなし。ブルーシートでも貼って雪を滑らすしかないでしょうねぇ。
ゴロゴロと何十もあろうかと思う哀れ廃棄スイカ。カラスにつつかれたのか狸の仕業だろうか必ず穴があいています。大きさも様々で収穫されなくって浮かばれないスイカたちが恨めしそうに転がっているようで、ナンカ無残です。「あなたたちの子孫の為に肥やしになるんだよ。成仏しなさい」というとスイカの残党の霊たちは、ブツブツいいながら東のお山に向かって消えてしまいましたとさ・・・・・とうびんと。
こちらの方言なのか面白い言葉を思い出しました。「ラリラッタイ」と発音しまして「裸狸らっ隊」とか書くんでしょうかねぇ。酔っ払いの集団の事を言うようです。「あいつら花見で浮かれてもう最後はもうラリラッ隊だったはぁー」というような使い方を致します。いいなぁ方言は。
収穫後の田んぼに立っているカカシのようなもの。伊達に立てているわけでなく、ご存知のように稲の乾燥であります。でも、雨にぬれても傘を持たせるわけでなく、濡れっぱなしです。あれでホントに乾燥すんのかなぁ?じっと見ていると何故か蓑を着たおじいさんかおばあさんに見えてきました。
サトイモの葉っぱがはらはらと風になびいていました。根っこに芋がついているので彼らが本当にちゃんと仕事しているのか分かりません。川原では盛んに芋煮会の煙が立ち昇っています。でも、大抵長井のいも煮会は料理屋さんでやる事が多く、野趣溢れる芋煮会は少なくなりましたねぇ。外で食べるから美味しいんだよね。
こちらの稲ガケはおそらく飯米ととかいって農家の販売用の米でなく、自家消費の為に稲を自然乾燥している状況です。手間がかかるのですがやっぱり農家の人はこうすると美味しい米になるのだと知っているのです。ずるいね!農家の人だけうまい米食って。特権だって?
そういえば最近こんな稲ガケが立ち並ぶ風景もあまり見られなくなりましたなぁー。脱穀前の米ということですがすでに美味しそうに見えませんか?
こちらはとある方のそば畑。白い花が綺麗ですね。間もなく収穫の時期のはずですがこちらはちょっと遅いんじゃああーーーりませんか。実ればいいんですがね。以前獅子宿の前の畑にそばを蒔いて満開の花を見て豊作だな!と喜んでいたら収穫してみると、なんと両手一杯のソバしか収穫できなかった苦い思い出があるのです。今年は例年に無く暑かったし、米も豊作だし大丈夫なんじゃない!いやぁーーー????