獅子宿

えくぼ獅子舞倶楽部しごき帖
警護掛かりは五回やるべと意気込んでいましたが、残念ながら時間切れで三回で入りました。最後は師匠の荒獅子が暴れました。警護の方が耐え切れず地震による家屋倒伏のようにぶっ倒れてしまいました。今回は男女二人の警護掛かりが並んでの新しい形でやってみました。どちらにかかるかもすごい緊張感があったんじゃないかな?観客の反応は獅子の中でも感じましたがすごく良かったようでしたよ。わーーって歓声が上がったりして。ちょっとは長井の獅子舞の面白さを紹介できたんじゃぁないかな。階段登りでも獅子が振り返ったときに合わせて拍手が出たりして、お客さんのリアクションも最高でしたよ。今シーズンはこれで最後かと思ったらなんかとある施設への慰問の獅子舞の話も出てきたよ。どうやら、えくぼのオフシーズンはまだまだのようですぞ。
今回の衣装は例の女大獅子神輿のために用意した紺の股引と腹掛けに白Tシャツで凛々しく決めました。この姿は伝統的な白の行衣に黒帯とは違って新しい女性の為の衣装として考案しました。男の獅子舞とはっきり違わせる事によって新しい伝統の形を作っていきたかったからです。えくぼクラブも二年目です。たった二年ですが継続は力です。来年のオファーも来てるし、新メンバーも入会して会員も増え出して益々楽しみなクラブですよ。
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えくぼクラブの獅子舞がナショナル電化祭りのアトラクションにお呼ばれしました。ナショナルさんは毎年このイベントで、山形県の注目されている各地の伝統文化のグループを招いています。2日目は徳内ばやしだそうです。今回は縁があって、えくぼの獅子舞をご披露する機会に恵まれました。しごき特訓にも耐え、ご飯だしの家事もこなし稽古に励んできた成果が披露できるでしょうか。サッカーで言えばアウエーでの獅子舞。逆に目の肥えた長井でするよりは伸び伸びと舞う事ができるようですが、舞台で舞うシナリオのある獅子に慣れたカアチャンたちはアドリブが効きません。こういった経験を積んでどんな状況や場所でも振られるような技量を養わないといけないのです。前日の下見、当日の検分も終了しいよいよ獅子舞の開始です。やく30分の持ち時間です。
この姿勢がなかなかできないんです。例えば人が何かを発見したり、凝視したりする時、腰をかがめますね。猫が獲物を狙って身構える時の姿って見たことありますか?今にも飛び掛ろうとする緊張感があります。棒立ちであごを上げて歩き回る獅子ほど間の抜けた獅子はありません。こっちに来ないで!と言いたくなります。獅子は悪霊を祓うという霊獣で、ご存知のように百獣の王といわれています。しかも人間には無いすばらしい運動能力を持っている生き物です。人間はまさに獅子ならぬ「虎の衣を借る狐」です。自然界において人間ほど退化した生き物はないかもしれません。文明という武器を持つようになり、牙を捨て知恵という身を守る道具を持つ様になったのです。しかし、人間の潜在的な心理の中に強い生き物に対する畏れや憧れを忘れる事ができず、あの獅子の姿に心を奪われるのです。我々が勝手に想い描いている獅子の姿は太古の時代から受け継いでいる遺伝子にしっかり記憶されているかのようです。大袈裟かな?
さすが親族!体型も似ていらっしゃるでしょぅぅぅ。叔父さんは信じられないでしょうが60歳をすでに越していらっしゃる方です。決まってますね!シッターチャンスもばっちり。ただお獅子の腰が伸びてます。この時こそこれから進んでいく道をうかがう獅子の心情を表現しなくてはならないのです。獅子は慎重なのです。猪とは違って猪突猛進はしない知恵をもっているのです。八の字を描いて進むのも魔を祓う為の陰陽道思想の「」
警護の演技力も獅子舞には必要ですね。闇雲に押してばっかりではいけないし、すぐに入っちゃったら面白くもなんともありません。いかにも本気を出しているかのごとく盛り上げなくてはならないのです。実際のお祭りの獅子舞やビデオでいろいろ勉強する事ですね。警護の「威厳」を出せればすごいんです。最近そういった警護って少なくなりましたね。先日前歯の抜けている警護見ましたがあんまり威厳は感じられませんでしたよ。何処の警護だったかな?