大獅子の仕上げ、白馬下のタテガミの取り付けである。
青森産の優に1m超のバイオリンの弓に使えそうな立派な馬の尾毛である。
とある方から先っぽが黄金色にボカした様な珍品を頂戴していた。
純白に漂白した上品な馬毛もあるが荒々しく野性味を漂わせ、この獅子頭には持ってこいのタテガミである。
頭部に三列、毛穴を開け植毛するが、馬毛一本一本の重力で真ん中分けになってしまうので、更に真ん中に
二列追加して目を覆い隠せる様に増毛した。
仮取り付け中
想定した好みの毛量になったので、一旦完了し、馬下が獅子の顔に馴染むのを待つことにした。
タテガミの量は、多すぎても少な過ぎても本領を発揮出来ない料理の塩加減のようである。
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