生僧地区五十川観音の獅子頭をモデルに制作を進めているうちに、以前調査した獅子頭
の作風が思い浮かんできた。
白鷹町大瀬の稲荷神社の獅子頭である。
大瀬地区は人口減少が進み調査した2016年には獅子舞は休止され廃校になった小学校
に獅子頭や道具類が保管されていていた。
大瀬から北わずか数キロで朝日町杉山地区になり神明神社の獅子頭がある。明らかに長
井市の勧進代総宮神社 遠藤森助の作と酷似した獅子頭であり、東五十川生僧観音の獅子
と大瀬稲荷の獅子頭、朝日町杉山神明神社の獅子頭と繋がった事になる。
途中の平田地区の熊野神社にあった獅子頭が荒砥十王の称名寺に所蔵されている。作風は森助では
無いと確認している。
また大瀬稲荷の獅子と同様に脳天に如意宝珠がある獅子は称名寺の北の黒滝神社に長井の
竹田吉四郎の作が二代目の獅子として残されている。
森助の作風の色が見えてきたので、まだまだ発見できるだろう。
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