白ヤクのタテガミの仮取り付けが完了し、これから本取り付けに入る。
依頼者に写真を送り承諾を得た。
タテガミを取り付ける前とは神聖な別ものに感じ、見えている部分を強調し、またサ
イズ感を増し威嚇効果がある。タテガミのなびき方で表情が七変化するのも魅力だ。
白ヤクの毛色は少し黄色かかり、体温を感じる色合いである。
これが時間経過、強い日差しや雨や嵐、ホコリやお神酒被り等が影響し
金色のタテガミに化学変化していくのだろうか。
この頭部のタテガミや鼻髭、頬髭、耳の下の毛は黒獅子の持つキャラクター性に重要な
もので、無くてはならないものである。特に鼻髭については来客に尋ねられる部分で
いつしか鼻毛から「龍の鼻髭」と言い換える事にした。神事の際、神主が振る「大麻」
(おおぬさ)と呼ばれお祓いに用いられる道具の役割をしていると考えられる。獅子
舞で「見返し」という、頭を90度振る所作は、正に払い清めの動作なのだろう。
新調した獅子頭のタテガミや鼻髭も歯打ちの際に歯で噛んで切れたり抜けたりと短く
なっていく。真っ新なヤク毛に取り換える事によって獅子も生まれ変わってパワーを
回復したような印象を受けるものである。



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