偶然、奇遇な事に次々と巻毛眉系の獅子頭が集合している。
2007年作と2024制作中の夜獅子
平成19年に制作させていただいた西高玉稲荷神社の夜獅子(前夜祭)が
17年ぶりに我が家に里帰りである。驚いた事に、ほとんど17年前と変わ
らずの姿で良好な保管状態である。漆黒の塗面も塗り立ての様で八分艶
が淡く光沢も瑞々しい。
獅子頭はお預かりした際、布で梱包され中には樟脳(防虫剤)が30個ほ
ども納められていた。また、獅子頭の外部内部共に例祭後に綺麗に洗浄
されていた。
置賜でも大型で複雑な彫刻で有り軽量化には苦慮しただけに、大切に扱
っていただいて様子に感激し、地区の方々の信仰心の深さを感じた。
参考 獅子宿燻亭6 西高玉稲荷神社の獅子舞
https://ssl.samidare.jp/note/?p=detail&l=420754&tl=&lo=&op=&c=&off=&kw=
当時、獅子頭用の原木の候補を数カ所探索し検分して、西高玉上流の河
原の太い柳に決定した。それも山に詳しい地区の方が、獅子頭の材に相
応しい柳の立木を見て回って調べていただいたのだ。最終的に一緒に見
て回って決定した。林業の方にお願いし、柳を伐倒し枝を払い、ユニッ
ク車のクレーンのワイヤーを伸ばして50m程河原をひきずって運んだ。
あの伐倒と運搬の様子は今でもはっきり覚えている。
この記事へのコメントはこちら