邪鬼の面を制作した。
数年前に彫り、思い出しては塗り、また思い出して先日仕上げた邪鬼の面である。
どこに設置しようかと迷った挙句、玄関に置いて邪鬼には外から訪れる悪い邪鬼
を払ってもらおうという事になった。
獅子宿の玄関に入り、振り返って見上げると眺めることができる。
または帰り際の玄関で、そういえばと思い出して見上げていただければ目に入る
だろう。
この邪鬼面のモデルはコレクションの鍾馗(しょうき)像の邪鬼である。
邪鬼は鍾馗様に懲らしめられ改心したと合掌して命乞いする姿が、実にユーモラス
に富んで可愛い。
上向いたマナコや木葉型のギザギザ眉は成田や五十川の獅子頭の形にも通じている。
その改心した緑の邪鬼を赤くして制作してみた。
そもそも獅子舞の猛々しい獅子も、そういう設定として存在しているのだろう。
これから獅子宿の玄関口を守る主として目を光らせて欲しい。
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