猛暑続きの9月も、もう半ば。
爽やかな秋の風吹けど、気温はまだ夏のままである。
遅いランチを済ませ、清酒を抱え飯豊町手の子に向かった。
14日午後から手の子八幡神社の前夜祭である。
長い石段を登り境内に入ると既に神事が執り行われていた。
本年、神社幕制作をご依頼があり納品させてもらった。
また獅子彫り仲間が獅子頭を制作し奉納、そして角力デビューと言う
前人未踏の快挙を達成したのだ。
その晴れ姿を目に刻もうと訪れた訳である。
息子さんとのツーショット 新しい角力が持つ新調したヒバ材の六角棒 昨年二本折れたとか
この棒を折るとは相当激しい角力掛かり・・?
手の子八幡神社の角力は二人とされているが、今年でお一人が退役する事になり
新しい角力が宮原地区から選出され、今回は引き継ぎの為に三人で勤めるのだ
ろう。
出獅子はベテラン角力が取り仕切る
神社裏払い前の橋渡し・・この所作は見渡り?
手の子の角力衣装は白装束を着てワラジを履き、化粧回しを締め、羽織を着る。
頭には手拭いを締めるという、手の子独特の角力のいでたちである。新しい
角力は「玉川」の四股名の化粧廻しを締めている。
石段手前提灯の境で角力掛かり
新しい角力が制作した獅子頭は飯豊町で最古級の獅子頭の一つ、安永九年(1780)
推定 高橋小兵衛の作をモデルに柳材にて制作された。FRP(強化プラスチック)
で補強して激しい歯打ちに備えながら小兵衛の獅子の特徴を忠実に捉えている。
獅子舞でよく見るほのぼの光景
新しい獅子頭も角力も、これから手の子地区を守る役割として様々な経験を吸収し
成長される事を祈念したい。これからも微力ながら応援したいと考えている。
予報では本日15日は朝から一日天候が悪く、雷鳴も轟いてきた。各地で獅子舞が執り行
われる予定だが皆、事故や怪我なきよう願うばかりである。
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