長井市十日町白山神社の子ども獅子舞が5月14日に開催された。
子ども獅子舞用の獅子頭が三頭所蔵され、その一頭は個人所蔵のものが公民館に飾られていた。
竹田吉四郎氏の作
同氏の作
そのうち二頭は作風から昭和初期の竹田吉四郎氏の作。もう一頭は今回の獅子舞に用いられた獅
子頭で記名も無いが、白鷹町高岡地区の彫師の作と伝えられている事から、須貝摠一氏の作と考
えられる。
高岡の須貝摠一氏の作
確かに、桐を使っている事や、作風が須貝氏のと合致する所もある。しかし須貝家は三代にわたり獅
子頭の制作を行なっているので、今後予定の須貝家への調査で明らかにしたい。
竹田氏の獅子頭の顎、舌の根元には補強の横棒があり、須貝氏の獅子頭も同じように補強棒がある。
その事から竹田氏の獅子をモデルに制作をしたと考えられる。栃材を使用した竹田氏の獅子より大きい
割りに桐で制作したので軽い獅子に仕上がっている。舌の根元の補強棒は総宮神社の歴代の獅子頭の
補修方法として伝えられているが、須貝氏の子獅子には補強棒の強度はなく形だけを彫刻している。
形だけとは木目に従った形で、別の木目の棒を本体の木目と90度違った取り付け方で無いと意味がな
さない。
実は修理の為にに入院している小振りの獅子頭が二頭あり、大きい方には記名があり
「昭和五十八年十二月吉日 白鷹町高岡 須貝一摠(摠一)作」
名前が間違っているので、塗りと記名は本人ではないだろう。
須貝氏の獅子頭が、気がつかず周辺に近づいていた。
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