朝日町の獅子舞は早朝から始まる。
下見をしているので最短距離で神社に到着できる。
まずは白鷹町鮎貝小学校の北側にある栃窪から移転した山之神と観音堂に訪れた。
到着したのは6:30。大勢の氏子の方が清掃が終了して一休み中だった。こちらの
宮司さんから神事開始が8:30と、ご連絡を戴いていたがスケジュールの都合でこ
の時間に早まってしまった。先日、お話を聞き獅子頭を拝見した渋谷酒店や柏屋の
ご主人たちもおられた。間もなく代表の合図で一斉に解散。私も朝日町の大舟木の
集落に向かった。
白鷹町柏原地区からは大舟木熊野神社までは車で数十分。到着すると、まだ誰も
居なかったが、清々しい朝の空気と朝日に新緑に包まれた神社が輝いていて迎えて
くれた。直ぐに軽トラックが到着し、獅子頭取材でお世話になった区長さんが取材
させてもらった獅子頭を持って黙々と石段の参道を上っていく。
獅子頭を拝殿に置くと別の方が運んできた獅子幕を獅子頭の下に敷いて準備が完了
した。胴長太鼓も到着すると、境内の細めの樹木の幹に二人掛かりで、くくり付け始
めた。神社は大船木の集落を見下ろす位置にあり、お祭りの開始を太鼓を打って知
らせるのだと云う。
獅子幕到着
拝殿に安置
樹木に太鼓を固定
昔の葬式のダミ(葬式)太鼓の様な考え方だろうか? 最後に幟旗を神社幕の様に
拝殿のまわりに取り付けた。幟の竿も今回は人手が無く立てないのだそうだ。
幟旗を設置
最近の我が国の人口減少の統計で50年後には8700万人を下回り、さらにその後
半減するだろうという予想。間違いなく50年後には日本各地のお祭りの多くは半
減、激減、又は消滅するだろう。現在の祭りの存在を50年後、人々は羨ましがるか
もしれない。
神社を後にして、今度は松原の厳島神社に向かった。 つづく
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