1月15日日曜日東根から面白いお客さんがござった。
元大工様で今は木工芸を趣味として楽しんでいる方だ。
今朝見つけた「NOSAI山形」の表紙に反応して東根からナビで迷いながら辿り着いたと興奮気味のご様子だった。
東根といえば、ちょうど写真の整理をしていて東根に六田神楽という芸能があるが現在は休止しているとか。
東根六田太神楽の獅子頭
話を聞くとその方は、カマド神や天狗の面を彫刻し六田神楽の獅子頭を借り、それをモデルに獅子頭を制作
したのだという。
獅子頭の作風が気になってスマホの写真を拝見した。
すると大正期前後に上山に高橋岩太氏という仏師がいて、その方の作風を感じたのだ。
大きな眼球に対して小さな黒目、頭部が高い構造、独特な舌の形が決定的だ。
岩太氏は米沢上新田や上山月岡城御用太神楽、上山二日町形㊀餌鷹太神楽の獅子頭の作者と考えられ
上山二日町八幡神社の獅子一対に記名が残っていた。
米沢市上新田皇太神社の獅子
村山の太神楽は㊀餌鷹太神楽から習って伝播し学校や組合まで存在していた華やかな時代もあった。
戦後、テレビの影響もあり衰退していった。
16日の山形新聞には昨日15日、新庄市鳥越地区の鳥越神楽が奉納されたという記事を見つけた。
以前は元旦にかけて奉納されていたと記憶している。
東根からのお客さんには後日、六田神楽の獅子頭を拝見出来るように取り計らってもらえる様お願いした。
NOSAI山形の表紙が縁で東根六田の獅子頭と出会えるかもしれない。
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