獅子頭への新作制作

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獅子頭展まであと一週間と開催日が迫ってきた。

新作の2頭と大獅子の金箔調の塗装を仕上げている。

塗料の匂いが心配なので、なるべく早く乾燥を終えてシンナー抜きを進めたい。

西大塚薬師堂所蔵の竹田吉四郎の作風の獅子頭には三色(栗毛、象牙色、亜麻色)の馬毛を植えてみた。

北陸の獅子頭に見られる手法で青森八戸の方から提供して戴いたものだ。







箔も青や赤系の銀箔を散りばめて輝いている。それと反して目や歯の金箔の部分は、年代経過を思わせる

擦れて下地の黒が現れ古びた効果を表している。長井や飯豊町、川西町の獅子頭は総宮型が多く獅子頭の

様式も画一的で、金と黒と赤、そしてタテガミの白が伝統の色合い。いろんな技法を用いて特色ある獅子

頭を模索してみた。どの様な反応があるか楽しみだ。










南陽市宮内の熊野神社所蔵の三獅子の作風を創作した獅子頭である。

神社所蔵の獅子の前部の牙は幅が広く、2枚分に作られているが八重歯の様に作り替えた。

三獅子は例祭で使われている獅子のタイプとは違う様式で、宮内の彫師 小関庄左衛門や菊地熊吉はこの様式

の獅子頭を数多く制作している。三獅子の初代は米沢の大仏師 桂八郎の作、一対は小関庄左衛門の作と推測

している。



今月3日から10日まで飯豊町で獅子頭展と講話を行った。

獅子頭展の開催が飯豊、長井とくれば今度は白鷹で開催だろう。

少し時間を置いて来年に計画したいものである。

2022.07.23:shishi9:[コンテンツ]

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