まだ左右非対称なのだろう。
左側から見ると感じる違和感はなんだろうか?
4日から始めた森助モデルの獅子頭は二週間経過した。
昨日は軸棒を取り付けたので口が開閉する様なった。軸棒を持てるので自宅に持ち帰るのが
随分と楽になった。
毎日自宅に持ち帰り、部屋で反省会を行うのだが獅子頭から独特の臭気を発し困惑する。
それを例えれば、炬燵の中の甘酸っぱい様な腐敗臭である。子供の頃、大抵の民家では
朝晩の冷え込みのため、今ぐらいの季節まで炬燵があった。そんな人の足の熟成した匂い
を連想するのである。
さて、獅子の歯の線彫りも加えてみた。森助モデルは歯の頭部の数が24本と一対の牙、
下顎が同じ数あり48本と多数の細かい歯が特徴である。総宮型の16本と比べると、かなり
印象が異なってくる。同じく奥行き50cmの鮎貝八幡の獅子頭は、一枚の歯が大きく数は
上下20本と一本の歯が大きく数は少ない。
内部も削ったので獅子の重さを測ってみると11kgとヘビー級。本物の森助獅子の重さも
相当重いと聞いたが、計量した事はなく正確な数値は不明である。
軸棒の穴の補強板と思われる板も再現し固定済みである。次は取り付け型の舌の制作を予定
している。
森助モデルの大まかな形が整ってきた。
江戸時代後期の文政元年の時期に作られた獅子は、総宮型とは異なる類稀な様式を現している。
これから形を深く追求し、11kgの重さを何処まで削ぎ落とせるか追求していきたい。
森助モデルの二作目の準備を始めよう。
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