川西町犬川の龍蔵神社の拝殿に展示されていた96年前の写真をご紹介しよう。
ちょうど今頃の春先の写真ではないだろうか?
神社神殿にソリに乗せて雪道を大勢の人達が引っ張っている。
「田護神社本殿曳き(犬川村龍蔵神社より)大正15年 下奥田氏子中にて」
と書かれてある。
先頭に注目すると、丸太を担ぐ三人が見える。ずいぶん重そうな丸太だが
何に使うのだろうか? 角を曲がる時に、神社をこの丸太で向きを変える
のに使うのだと想像するが、重機やクレーンなどない時代。人力での建物の
曳きの技術は高かったと思われるが、下奥田の田護神社までの直線距離は
4.7kmもあった。威勢の良い掛け声が聞こえてきそうな写真である。
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