元治元年(1864)の獅子頭の軸棒に記名らしきものを発見し、その真偽を調べている。
その獅子頭には三本の軸棒があり、握る為にある二本の丸棒の奥の一本である。
内部の彫りを撮影し気付いた。
内部の彫り方も、今まで見た数々の彫り方とは違っていて浅い。軽量化の為に目玉の内部まで彫り込む
が、こちらはあっさりとした彫り込みだ。この彫り込みのあっさりさも作風として、別の獅子頭と同様
の彫り方で作者が判別できる。
問題の軸棒を赤外線カメラで撮影すると・・・やはり文字の片鱗らしき形が見えてきた。
しかし、判別出来ない。
赤外線カメラの映像に画像処理
判別するには、性能の良い赤外線カメラで撮影するか、軸棒の汚れを除去するしかない。
今回の検分で、軸穴と軸穴付近の木口に鉄板で補強を行っていたことに気付いた。相当な修理と補強を
行っていた事が分かった。
補強した鉄板の錆が見える
今後、別の方法を考慮し再調査を行いたい。
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