置賜の大獅子について
4.南陽市烏帽子山八幡神社所蔵の大獅子
獅子頭は二頭あり「明治六年 武蔵 谷 直隆の作」と記名がある。二代目は平成16年「秋田 佐藤克之の作」。
重さは25kgと伝えられている。
幅4m、前から長さ9mの位置中央に獅子頭を固定し、後ろは15mの大幕を70名の男達によって勇壮に町を払い
清め練り歩く獅子舞である。額に円盤状のコブがあり、黒地に金箔が散りばめられ白檀塗り風の仕上げである。
作者が秋田県川連(かわつら)に関係し伝統の技術を伝えている。
「暴れ獅子」と呼ばれ、赤湯で明治六年から始まり、舞の様式が無く獅子が練り歩き、神輿の先払いとして町
内を払い清めるのだろう。螺貝を吹き、修験に由来する祭りだろう。
5.高畠町深沼八坂神社の大獅子
大獅子は二頭あり、赤湯の烏帽子山八幡神社の様式と同様の獅子頭。やはり額に小さいコブがあり、脳天には大
きな頭襟状のものがある。眉に毛が植えられているのは珍しく置賜には唯一だろう。
初代の獅子は大正二年 「深沼の歌丸友之助の作」。二作目は名古屋で作られ作者は不詳である。獅子幕は赤湯の
烏帽子山八幡神社より、小さいが同じ様式である。こちらも道中、螺貝を吹きながら払い清めを行う。
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