樹脂の獅子頭
塗りはカシュー、金はブロンズ金粉と金のマイカパウダー混合し、メディアはカシューの透
平成6年頃(1994)に制作した樹脂製の小振りの獅子頭を仕上げた。
あれから28年も経ってしまったとは驚きだ。
高さ14cm幅16cm奥行き17cmに白馬のタテガミを植えると1.5倍に大きく見栄えする。
樹脂製の獅子頭の在庫は最後になる。
植毛後に電気コテで整髪したてで、髪型がまだ落ち着かない状態
不思議に数日すると落ち着いてくる
石膏の原型からシリコンの雌型を作り黒の樹脂を流し込んで固める。型は頭部、顎、耳の型を用意した。
シリコンの型は耐久性がなく、流し込んで固まった樹脂を剥がす時に裂けてサラサラの樹脂が漏れ出すと
修理が効かない。二液性の樹脂は等量を測り混ぜ攪拌するが硬化時間が短く数分で硬化し、発熱するので
注意が必要だ。
ちょっと見で樹脂製の獅子頭と見破るのは難しいだろう。歯打ちも出来て音も同様の音がする。
現在も同じ獅子頭が長井警察署所長室や観光協会などに飾られてあるはずだ。その当時、商工会議所青年部
の事業で制作し、要所に長井の獅子頭を展示してもらうために贈呈したものだった。
最近も、小振りの獅子頭が欲しいとの問合せがあったが、残念ながらご要望には答えられない。
無い獅子は振れないのだ。
このご時世、神社の例祭で使うような高価で大きなサイズよりも、この様な小振りなサイズの獅子頭が需要が
有るのかも知れない。
最近は3Dスキャナーで原型をスキャンし、3Dプリンターでレプリカを制作する方法もあるが、商品化までは
まだまだ勉強不足である。木製の獅子頭原型の表面をなぞって削り、木材にコピーするマシーンもあり以前から
検討をしている。
2022.03.10:shishi9:[コンテンツ]
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