獅子頭の額に一つ、両耳の下に合わせて13個のコブがある。
総宮神社系の獅子かしらの大きな特徴でもある。
その名前を記する資料は何故か見当たらない。
詳細な獅子頭に関する資料も、獅子彫りに関する資料も探せなかった。
先人達は何故にこうも秘密主義なのだろうか? それとも無関心だったのだろうか?
あの世に、現世の獅子頭の歴史や獅子彫りの技術を持っていけると考えたのだろうか?
それとも誰かが門外不出と決めたのだろうか?
師弟制度・・見て盗めと?
単にネットなんてない時代だったという理由なのだろう。
さて、鼻息が荒くなってきたので、コブ作りの一例を紹介しよう。
作業台の下に数年前に製材し在庫していた朴(ほう)の5cm角材を出して長さ一尺に切る。
木工旋盤でコブの直径の円柱に削る。
改めてモデルの獅子のコブを採寸した。
額のコブは直径5.7cm 獅子の目玉より1cm小さい位。
軸棒のコブは4.2cmで、直径1.8cm軸棒との連結の為に大きめだ。
その他、直径3.1cmと2.9cm用の角材を旋盤で円柱に削り、1cm間隔を取り1.5cm幅にコブに
加工していく。
板を押し当てると摩擦で艶が出る
額のコブ(直径5.7cm)に適した材が無いので、ものは試し生木の柳材をナタで木取りして旋盤
加工してみたが、生木では切削し難いようだ。
円柱に加工した材は乾燥し切ると楕円に変形する。
とにかく奥深い・・・。
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