3月8日 晴 気温上昇
本日は獅子の舌の制作。舌の作り方は顎の内部をくり抜いた後、別に舌の部分を作り嵌め込んで取り
付ける方法がある。又は顎の木地を彫り込んで舌を削り出していく方法もあるが経験上、現在は前記
のやり易い方法で制作している。
昨日に長さ60cm 幅10cm高さ9cm状の角板にした桐を使用して3頭分の舌を制作。
午後から天気が良すぎて寒さで固まっていた心身が緩んでくる・・しばし外を眺めて春を感じる作業。
ちょっとした発見があった。
テーブルの縁に垂直に三寸の角材を固定し、万力で横に固定し加工に利用していた。
その角材の底に2cmの隙間を作り万力を取り付けて、より垂直に固定できる事に気付く。
こんなちょっとした事で今までより、便利な機能を発見した喜びを味わう。
角材の年輪(木口)に対してL型に舌の木地を取ると、立ち上がった舌の部分の繊維を破断
する事になり木取りによって強度が弱まる。
舌の立ち上がり部が、獅子の歯打ちで発生する遠心力で割れ無いようにする工夫である。
獅子頭の原寸を測り、舌の側面の型を作った。
モデルの舌の寸法は長さ17cm幅9.1cm高さ9cmだが舌の厚みがほとんど無く8mm。
この8mm厚に顎内部に、はめ込む分の1cmの厚みを加え制作する。
まぁ・・まだmm単位の精度は必要なく収縮分を考え大きめに作る。
木材は乾燥するに従って強度が増すので、生の状態で加工すると労力が少なくて目的を達
する事が肝心。
昔の道具も出してきた。
最近入手した桶作りの道具「丸銑 マルセン」は曲面を削る道具。同じ曲面を削る丸まった
刃の「槍鉋 やりがんな」も試してみた。電動ベルトサンダーでの加工も併用するが、刃物
での木材表面の仕上げは堅牢で耐久性が向上する。
明日は、頬や額のこぶ・・(どういう意味があるか諸説あり研究中)と軸棒の制作を予定して
いる。
この記事へのコメントはこちら