飯豊町中津川の小屋の獅子彫り渡部 享氏の作の獅子頭頭部の木地を見てみた。
鼻の穴の位置を修正した痕や頬の高さを増やそうとしている
奈良の手向山八幡の獅子頭と似た印象
木地の材はシナノキ。別名もまだ。加工し易く建具やシナベニヤに用いられる。
この木地は享氏が酒田の十一面観音の獅子頭制作を依頼された際、2頭試作されたものと推測する。
縁あって私の手元にあるが、享氏の数少ない貴重な資料である。
1作目は修正痕も見られ初期段階の習作。2作目は仕上がり前まで行ったが、気に入らなかっったと
見えて仕上げ途中で中止された獅子頭である。
この2頭のうち、どちらかを享氏出身の飯豊町に寄贈する予定である。
いま獅子彫り師として享氏が活躍した資料をまとめている。
昭和40年から平成までの写真や資料など、どなたか提供戴ければ幸いである。
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