顎の制作

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 今朝は冷え込んだ。仕事場の気温は-4℃。

鉄板入り作業靴の底が凍って、床がスケート場に居るみたいにツルツル滑る。

冷凍マグロみたいなカチンカチンの顎用の二つの木地を運び入れる。

獅子頭の寒仕込みである。

確かに低温に晒すのは、不朽菌も封印され木地に侵入した虫を駆除するにも良い制作時期だろう。






原寸型があると輪郭線を決めるのが早くて効率が良い。

舌は桐材で別に制作し、ジョイントするので顎の内部は舌部を気にする事もなくハツリしやすい。




丸太の自然の曲線を活かす。皮に近い部分が強い繊維。


顎は乾燥すると収縮して反るので余裕を持って寸法を残すことが肝心。底の部分が樹皮側にする事

も忘れてはいけない。

最も注意すべき所は、頭部と顎が接する軸穴部の幅である。

最初未乾燥時からぴったり合わせると乾燥し収縮すると隙間があいて、頭部と顎部が横ずれし噛み合

わせが悪くなるの。頭部と顎部を合わせる調整は乾燥収縮しきってからが望ましい。



獅子頭木地の乾燥については自然乾燥が最適なのだが、場合によっては人工乾燥、聞こえが良くないが

強制乾燥を行う必要がある。

巨大な密封された施設に蒸気と熱(最高70℃か120℃)によって乾燥させる方法、さらに減圧し水分の

沸点を下げ蒸気と高周波で乾燥する設備も県内にあると云うので試してみたい。





本日は午後から米沢に用事があり午前上がりの半どん。





2022.02.12:shishi9:[コンテンツ]

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