通常チェーンソーの刃は丸太の横挽きに適した刃であり、縦挽きには適さないとい
うことを最近になって知った。
先日も木取りの縦挽きをしていると、切り屑が詰まってチェーンが回転しなくなる現象
が多発し木屑を取り除く作業に難儀した。木屑を見ると一つ一つが長く絡みやすく回転
軸のカバー内部に溜まりやすくなっていた。また寒中雪中の作業で、凍結した生木の木
屑もたっぷり水分を含んでいる事も一因だった。
専門店に相談すると現在使用のチェーンソーに適した縦切りの替刃は入手が難しいので、
縦切りの横切り用の刃角30度を、縦切り用刃角10度に研ぎ直すと云う大胆な妙案にたど
り着き、新しい横切りの替刃も一緒に注文したのだった。
研ぎ直した刃角10度
早速、午後から試し切り。
最初は縦挽きの木屑は比較的短く、調子良く木屑を排出していたが、じきに詰まり出した。
縦挽きのチェーンは抵抗が大きく、刃数も90も有りエンジンに負担を掛けやすいので排気
量70cc以上の大型チェーンソー向きと聞く。自前チェーンソーは70ccの排気量だが、それ
でも力不足なのだろうか?
今回、新たに獅子頭の原寸型を作り、より忠実にモデルの獅子頭を再現できるようにした。
型は防水性耐久性を考慮しラミネート加工をしている。
最初の木取りが重要で、刻み過ぎの防止と木地の乾燥の際の収縮や変形分を加えて木取りす
る様に心がけた。
内部のハツリもスイスイ
しかし・・何時もながら、柳は予想外の動きをして、簡単に獅子に生まれようとはしないの
である。
まず木取りは丸太から正確な直角と直線の立方体を刻む事が重要だ。
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