獅子頭の木取り

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新型コロナウイルス感染が、身近に足音を立てて近寄って来た。

その影響を受けて獅子宿燻亭は、しばらくの臨時休業とした。


そんな中、工房に向かうと今朝は快晴のためか放射冷却現象で車の外気温は-5度を表示している。

意外と寒い・・・身体が寒さ慣れして来たのか左程寒じない。



先ずは気合の一刀両断



マーキング



チェーンソー60cmバーが届かず難儀



今日は、昨年末に野川上流から伐採した柳の丸太の木取りを試みた。

切断面から55cmを測り、目印の傷を付ける。

今日の為に数日前から雪中深く眠っていた丸太を掘り出し、下準備していた。


チェーンソーも素直に稼働し、寒気を裂く様な爆音を響かせると直径三尺の柳は、仕方無く断ち切ら

れ新鮮な木口を表した。


大量の切り屑が舞うと、何時もの柳の独特な体臭が漂ってくる。

やっぱり何時もの獅子柳だと確認出来るのだ。


木屑の長さや状態で、チェーンソーの刃の切れ味が分かる。

また、木屑の色で柳の内部の細かい容態も感じ取れる。

内部に黒い表皮が巻き込まれていると、黒い切り屑が現れてくる。

材の繊維に直角に伐ると四角く、繊維に添って伐ると木屑が長く舞う。



新しい木口が現る


伐倒時の末端から長さ55cmに目印を付けると、4分割出来そうだ。

1つのブロックから2頭分取れれば8頭分取れるかも知れない。

まぁ丸太は徐々に細くなるので「取らぬ狸の皮算用」になるだろうが、天からの恵を

充分活かせる様使い切りたいと思う。

どんな獅子が産まれるだろうか楽しみは尽きない。

2022.01.25:shishi9:[コンテンツ]

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