本日1月12日(水)大変急でありますが諸事情により獅子宿燻亭は臨時休業になります。
とある神社の獅子頭の漆塗りが仕上がり、金箔貼り仕上げの為のマスキングを行った。
2月いっぱいの締め切りなので、ここまで仕上がると完成は目前。漆の垂れや縮み、刷毛跡も無く
少し艶も抑え気味で仕上がった。前回、朱が鮮明過ぎて本朱の色見本を作り参考にしてもらった。
まだ少し明る過ぎる感が否めない。カシュー塗料と違い調色は難しいのだろう。
マスキング前
マスキング後
以前は10mm幅のマスキングテープを細かく切ったりして曲線を覆っていたのだが、どうしても
角が出るので最近はカッターで丁度良い曲線を切って貼り付けている。境界線がはっきり分かれば
良いのでマスキングの幅も極力狭くて良い。金箔を貼るための箔下専用の塗料を塗り、半乾きで金
箔を押していく。来週には仕上がってくるだろう。
漆黒の目鼻や歯にマスキングの輪郭が現れてくると、隠れていた獅子の表情が現れてきた。獅子の角
度を変えると、様々な表情を見せてくれて飽きない。その表情は金箔が仕上がれば更に多様になり、
タテガミを植えれば違ってくる。丸太から四角い木地、荒彫りから細部と仕上げられ変化してくる獅
子。何頭彫っても変容してくる造形に目を奪われるのである。
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