昨年末に二頭の獅子頭を仕上げた。
いずれも個人用の総宮型と飯豊手ノ子型の飾り獅子である。
彫りと塗りまで仕上げ、金箔は本職に依頼して仕上げた。
総宮型 現在総宮神社の獅子頭で最も古いとされる「寛文11年改」と記名のある獅子頭を写真を
手本に制作。
飯豊町手ノ子八幡神社に伝わる長井の高橋小兵衛の作と思われる獅子頭の写真を手本に制作。
柳の丸太から獅子頭まで仕上げるまで工期約一年は、以前では考えられない短期制作である。
数年前から人工乾燥機での実験乾燥を試み、FRPによる補強によって神社用の獅子頭にも実
現している。更に木材の特性や現代の新しい工法を探り、獅子頭制作に応用出来ればと考え
ている。
獅子頭の型は神社からの依頼であれば、古い獅子頭を拝借しモデルにできる。それから詳しい
設計図を制作し厚紙で等倍の型を作り、木地に下書きをして彫り進めることが可能だ。
モデルが無くても獅子頭の6方向からの写真を撮影し、それを元にPCで等倍の型を制作しプリ
ントすれば、ほぼ正確な設計図ができる。
今年は彫り貯めた、獅子頭木地が塗りを待っているので何とかして仕上げようと考えている。
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