平成30年度から続く飯豊町の獅子頭調査も最終段階に来ている。
しかしながら、取材をすれば後から後から新事実が湧いて出てくるのに驚く。
飯豊町小白川に、古くより猿田彦神社と一の宮神社があり、二社が合祀し小
白川神社が生まれた。それぞれの神社の獅子頭を取材すると屋敷神の例祭で
子どもの獅子舞があった事が分かり、明治期に小白川五十嵐家の才頭神社、
上郷の舟山家の神明神社の獅子頭を取材した。最近、子ども獅子舞が小白川
神社や手ノ子八幡神社で行なっている情報を聞きつけ取材を行なった。
広報いいでに掲載された小白川の子獅子稽古風景
小白川神社のすぐ側の公民館に獅子頭が保管されている。平成25年に地元
の有志から五十嵐藤二氏作の子ども用獅子頭が寄付され、地区で獅子幕を新
たに制作し神社例祭やイベントで獅子舞を行なった。
小白川子獅子の稽古
それ以前から若い衆から送られた発砲スチロール製の獅子頭がある事がわか
った。小白川神社の例大祭に披露されたが、獅子頭が古くなり木製の獅子頭
の寄付を受けたのだという。
実は小白川の木製の子獅子制作の話は、私にも連絡があったが小白川出身の
五十嵐氏(平成22年没)の生前作られた獅子頭が寄付されることになった経
緯があった。
手ノ子小学校の発砲スチロール製の子獅子
小白川の発砲スチロール製の獅子頭とそっくりな子獅子が、手ノ子小学校に
保管されていた。こちらも五十嵐氏風の顔付きだった。詳細は不明だが平成
10年頃にはあったという話もある。
見比べてみると小白川の子獅子と酷似しているので同じものと推測できるの
だが、小白川の獅子頭の目の縁が赤く塗られている所が異なる。詳しく見て
みると手ノ子小学校のものは黒の下に、赤が見受けられ塗り替えの際に黒に
替えられた可能性がある。
果たして小白川の子獅子と手ノ子の子獅子は同一の子獅子だろうか?
実に気になる所である。
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