白鷹町浅立の彫り師伝2

平成10年から始めた夫婦獅子の詳細な制作工程の貴重な写真である。

写真からうつむいた獅子彫り師3人衆の情熱があふれ出ている。
それぞれの奥様達も、温かく見守り、獅子幕縫製では手縫いやミシン掛けで協力されている。



1.原材料のポプラの丸太から大きめに奥行き寸法に二頭分輪切りする。この工程以前に運搬や皮むきの作業がある。
 割れ易い芯の部分は、まだ含まれている。原寸大の型紙を材料に貼り形を決めている。



2.チェーンソーを用いて荒彫りの工程。材の六面に型紙を用いて輪郭線を描き、それに沿って進める。



3.側面の形を忠実に正面にも伝え削っていく。電気カンナも用いている。ポプラ材は成長が早く加工し易いが、皮の
 部分も巻き込んでしまうので厄介だ。強度は期待出来ない材料である。





4.頭部の荒彫りが、着々と進んでいる。ドリルで穴を開けて深く彫り込む部分をはつっている。内部を彫り進めて
 ある程度軽くなると作業し易くなる。下顎も頭部の歯型に合わせて彫り進める。




5.細部を彫り進めている。鼻の穴を開け、唇の内部を彫り込むと材料は乾燥が、急激に進む。彫り師達は集中オーラ
を発散している様だ。ノミの扱いに慣れ、黙々と進めている。



6.頭部と顎の接続位置を決め軸棒の穴を開ける準備を行なっている。細部の眉毛や額の溝を彫っている。
2020.03.30:shishi8:[コンテンツ]

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