隣組の方から小正月に飾る見事な団子の木をいただいた。
枝振りは二坪はあろうかの大物だ。早速、飾りの色鮮やかな団子(モナカ製)を買いにスーパーに行くと
だいぶ売れて残り少なくなっていた。モナカ製の飾り物はめでたい鯛や小判、大黒様など見慣れた伝統的
なものである。紙に印刷されたタイプの物もありきらびやかである。柱にビスで固定して数カ所の枝を紐
で吊って固定した。床は孫のプラスッチック系のおもちゃで賑やかだが、天井は白一色。そこに突然枝が
出現し、極彩色キラキラの飾り物が付くと、一瞬にして部屋が華やかになった。この伝統的な風習を行う
家は、ウチを含めて最近めっきり少なくなった。自分が子供の頃、実家では必ず飾っていたものだ。新年
に五穀豊穣や家内安全を願うもので、感性豊かな孫に見せてやろうと準備してみた。久々に行った団子下
げは、孫より大人たちの方が喜んでいる様子。今回は立派な枝振りの割に、飾り物が少ないのが残念だが
渋谷家で恒例化する風習になりそうだ。