南陽市下荻出羽神社で明治の彫師発見!
置賜の眠れる獅子を発掘した。 14日午後、南陽市は下荻(しもおぎ)祭りの幟たなびく出羽神社に訪れた。 およそ半分で急峻な石段の参道に残機し、登り切ると社殿に人の気配がした。 総代6名が直会の最中にお邪魔したようだ。お昼過ぎに子供の獅子が出て、丁 度子供達が帰ったところだという。 拝殿の神輿から獅子頭の話になり、早速神殿の獅子頭を拝見する事が出来た。 真っ暗な神殿の神鏡の前に獅子頭が安置されていた。まず眉間の如意宝珠の 形に目が行く・・・川西町高山の八幡神社の獅子頭に似ている。 脳天には熊野大社の獅子と同じ様に円盤があった。内部に神鏡が埋め込まれているのだろうか? 獅子頭の内部を見ると記名が残っていた。 『明治二十四年 宮内町 小関庄左衛門作』とあり未知の獅子彫り師が現れた。 作風を確認すると、見覚えある獅子が浮かんでくる。 高山の他に洲ノ島八幡神社の一対の獅子頭、熊野大社での七夕の獅子頭展にも 小関庄左衛門風の獅子が多数見られた。 川西町高山八幡神社の獅子 池黒皇大神社の獅子 宮内の歴史に詳しい熊野大社の総代でもある知人に尋ねると、意外な事に庄左 衛門の親族だったのだ。 128年眠っていた獅子頭の記名の重要さを実感する。これから数多くの作者不 詳の獅子頭が日の目を見るだろう。
2019.07.15