獅子頭木地制作

  • 獅子頭木地制作
昨年、突然思いついて制作した獅子頭木地を仕上げている。
西大塚の竹田吉四郎の作飯豊系「雲形眉獅子」を模し、東大塚 羽山神社の獅子頭を唐獅子風にイメー
ジして制作したものだ。獅子頭を制作していると、色んな形の獅子のイメージが湧いてきて新種が生ま
れる事がある。この獅子も総宮系がベースで、眉毛が二重の雲形になり、耳の下に唐獅子特有の巻き毛が
付いている。竹田吉四郎は飯豊町中の田林家の獅子頭を見て影響を受けたのではないだろうか。その獅子
頭は高橋小兵衛と思われる。宮村の高橋小兵衛以前の時代になると総宮神社の獅子頭数点になり作者名も
塗り潰され、不詳となる。しかし獅子頭の構造は寛文11年の獅子から変化は無いので、両手で支え頭に乗
せるか、のし上げる形で獅子舞が行われていたと考えられるだろう。







さて、獅子宿に飾っている木地の獅子頭が、まだ数点ある。彫った限りは塗りまで仕上げて残そうと自分
に言い聞かせている。数年前に彫りかけた奥行き75cmの大獅子も下塗り段階で作業停止している。
そろそろ雪囲いも始めなくては・・山ノ神で荒彫り中の栃の始末も気になるし師走が近くなると気忙しく
空回りする今日この頃である。

2019.11.25:shishi7:[コンテンツ]

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