8月22日 カレンダーに米沢市六郷長橋 荷渡神社の例祭日とメモ書きが添付
していたのが目に入った。ここ数年ずっと追跡している神社なのだが、こちら
の獅子頭とのご対面は出来なかった。今日はメモのお陰で忘れる事なく訪れて
みるつもりである。
米沢市六郷は読んで字の如く、6つの地区の集落である。その北側の長橋地区
に荷渡神社があり、例祭日には役員が神事をして幟旗を揚げているが、境内に
は人影はなく神輿や獅子の渡御は無いようで獅子頭所蔵の記録だけである。
お昼頃に訪れてみると、やはり人の姿はない。
参拝し、拝殿のガラスサッシ越しに内部を見ると、奉納札に目が行った。
薄暗い拝殿内だが獅子頭という文字に過敏のため、直ぐに獅子頭奉納札2枚を
確認した。獅子頭は二人の方から奉納されていることになる。周りを見渡すと
小振りの黒い獅子頭を発見した。
写真で確認すると、丸い鼻の穴と目の大きさが同じなのが印象的な獅子だ。
以前写真で見た獅子が浮かんで来る。飯豊町小屋出身の彫り師 渡部 亨氏
の作である。昨年飯豊町町誌の写真が見つかり提供頂いていた。その制作
中の獅子の写真と比べて見ると酷似している。
渡部氏は六郷一漆の東新山の獅子頭を昭和61年に制作していて昭和57年新調
の獅子は盗難にあった為作り直されたと記憶している。奉納札には記名はない
昭和61年渡部氏が亡くなる直前ごろに仕上げられたのだろう。
六郷一漆の東新山神社 渡部氏の作
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