座主神社の二代目獅子

  • 座主神社の二代目獅子
7月27日3時過ぎ、飯豊町下椿の座主神社に訪れた。






西の空には雨雲が近づいて今にも雨が落ちてきそうだ。神社拝殿内では獅子振りたちが、
出祝いの最中である。確か3時に出獅子と聞いたのだが・・すると間も無くバケツをひっ
くり返した様な雨が落ちてきた。雨待ち待機中だったのだろう。








拝殿の軒下に雨宿りをさせてもらうと、並べられていた獅子頭を見せていただいた。昨年神
社の隣の宮守の梅津名七氏宅で初代 明治13年 伊藤彦右衛門氏の作と三代目昭和52年 渡部
亨氏の作の獅子頭は拝見していた。もう一頭は別のお宅で保管する慣わしで、お祭りで並べ
られるのを待っていた。なんと記名が残っていて昭和二十四年二月 浅立 小形善四郎という
陰刻があった。小形善四郎氏が飯豊町の獅子頭を手掛けていたとなれば、他の神社にも制作
している可能性が出てきた。
昭和24年といえば戦後いち早く獅子頭を新調し祭りを再開したのだろう。また古い顎だけが神
殿の横で見つかったが、どの獅子の顎なのか一切不詳だった。








雨も止んで日が差してくると、予測通りとばかり獅子舞が始まった。
獅子が境内を周り、神社入り口の提灯の門前に獅子が近づくが提灯の高さが随分と低い。





獅子は提灯に鼻先を付けて確認する様なしぐさで、飯豊の獅子舞で良く見かける所作である。
飯豊では珍しく笛吹きに白い行衣姿の女性がいて凛々しかった。最近は女子中学生などの法
被姿はよく見かけて違和感も無くなって久しい。男女の隔たりなく行衣を着て祭りに参加で
きる時代が来ることを願っている。


2019.07.28:shishi7:[コンテンツ]

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