塗りに出している新調の二頭の獅子の金箔が仕上がった。
金箔のアウトラインはマスキングテープで形取るが、独特な眉毛や目、歯の形は
熟練を要する。特に眉の形は彫り師の指定に基づいて塗師が仕上げるが、ちょっ
とした形の違いで獅子の表情が変わってくる。キキリとしたりおっとりした顔つ
きにと変貌する。
明治期に作られたの古い獅子の金箔を見てみると、擦れて凸部は黒の下地が露出
しているが輪郭線の金部分が明確に残っているものがある。梅津弥兵衛の作の獅
子に多く見られ、おそらく斎藤仏壇の初代が手掛けたものと思われる。
金箔を定着させるために箔下という薄めた漆を塗り、乾く前に拭き取り極薄い塗
膜にし金箔を置いていく。黒の漆はツルツルで透明に近い箔下を思うような形に
塗り分ける事は至難の技なのだ。
どういう手順でどうやってこの輪郭を描いたのだろうか・・?
写真の順番を覚えていないので作った本人も二頭の獅子の判別が出来ない。耳や
顎が付くと分かるだろう。現在、獅子たちは室で養生中。来月開けには触れるよ
うになるだろう。双子の獅子達はどんな表情を見せてくれるだろうか?
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2024.11.23 (田村桂子)獅子頭
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2023.04.08 (モリヤ)お神楽についてですが
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2023.03.22 (獅子宿店主)黒沢の住人様
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2023.03.22 (黒沢の住人)感謝
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2022.12.08 (獅子宿店主)もりや様コメントありがとうございます
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