飯豊町黒沢 高伝寺の獅子頭
飯豊町黒沢の高伝寺に訪れた。
飯豊町で高伝寺の仏像調査を依頼された山形芸術工科大学の長坂教授らが調査を行うので、一緒に獅子頭の検分
の機会を戴いた。こちらの稲荷神社には、三頭の黒獅子が所蔵され記名のあるものは二頭であった。
1.明治十年八月新調 高伝寺住職 徳丹和尚代 彫工 宮村 梅津 吉造(梅津弥兵衛 吉藏の誤り)
塗 竹田九兵エ
昭和九年 秋 塗替 昭和二十六年 塗替
2.昭和六十一年 下黒沢若連中 代表 5名 彫師 中津川 渡部 亨
塗師 坪沼 竹田儀一
3. 道慶
梅津弥兵衛吉藏、渡部 亨の作は明確な記名があったが、初めて現れた作者と思われる「道慶」とはどんな
人物だろうか? すぐに浮かんできたのは同町添川の安仲家で拝見した獅子頭の作風である。
その獅子はまだ詳しく調査していないので何とも言えないのだが、新しい獅子彫り師の可能性が出てきた。
また、木の葉の眉と眉間の形状は同町中の田林家の八幡神社に伝わる獅子頭の一つの作風でもある。
2018.10.25:shishi7:[コンテンツ]
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