14日まちの駅Cross-Baを会場に獅子頭展がオープンした。
お向かいの十王堂の獅子頭をお借りにお邪魔した際、本堂に色鮮やかな絵馬を見つけた。
ゆっくり拝見する時間がなく、写真だけ二枚撮影し戻ってパソコンで拡大してみると驚いた。
「明治十六年三月 画工 六十九翁 長谷部吉之助 」という記名が残されていた。
長谷部吉之助の作 西高玉稲荷神社の獅子頭
長谷部吉之助は幕末から明治期に活躍した勧進代の優れた彫刻家、画家でもある。
画面一杯に30人もの女性が着物の裁縫、仕立て作業の姿が描かれてある。その表情も仕草も写実的に富み、
実に活き活きとした姿である。西洋の絵画の遠近法は取り入れない所が、返って江戸期の絵画として面白い。
逆に空間の収め方や描き方が大変そうだ。
奥の襖の水墨画、床の間の仏画も細部まで描かれている。
何と言っても保存状態が良い。色数は少ないものの女性の肌色、反物屋敷物の朱や群青が135年前の作品
とは思えない輝きを放っている。
スマホでの撮影でピントも甘いので、しっかりと撮影して改めて見てみたいものだ。
身近なところに、お宝が眠っている。
ひょんなコトから時空を超えて長谷部吉之助と町でバッタリ出会ったような感覚である。
堂内須弥壇には木造の閻魔様と地蔵が数多く安置され、こちらは相当古い年代の様相である。
三途の川で亡者の衣服を剥ぎ取る奪衣婆(だつえば)は胸の乳房をはだけた姿で不意の訪問者を睨みつ
けていた。
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2024.11.23 (田村桂子)獅子頭
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2023.04.08 (モリヤ)お神楽についてですが
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2023.03.22 (獅子宿店主)黒沢の住人様
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2023.03.22 (黒沢の住人)感謝
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2022.12.08 (獅子宿店主)もりや様コメントありがとうございます
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