既に獅子は神社拝殿から境内の庭振りの最中だった。

芽吹いたばかりの新緑が日に照らされて、鮮やかな鸚緑色に輝いている。
獅子舞を煽動する様に笛太鼓の一帯に響き渡る。
今年初めての獅子舞いを目にして、心が躍るのが解る。

実に躍動感溢れ、勇壮な舞だ。
時にピンと張られ、また激しく波が揺れ動く様に獅子幕が静と動を繰り返す。
後ろの境内を・・これから進む先を睨んで獅子は魔を祓う。
足を伸ばしながら伏せる様に天を仰ぐ。

今年の春祭の獅子頭は西大塚の金子 豊夫の作の獅子。
初夏を感じさせる様な快晴の下、笛太鼓を余韻にして獅子は萩生の里に消えて行った。
また祭シーズンが始まった。
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