川西町時田の八幡宮獅子舞い保存会の獅子頭が完成し本日二月二十日納品した。
助成金を受けての整備事業で、獅子頭の他に獅子幕、太鼓、化粧回し、警固の衣装等の制作。
本格的な相撲型の化粧回しの制作は初めてで、遣り甲斐のある仕事だった。
獅子頭は柳材から彫り上げ、漆仕上げ、タテガミはヤクの毛を使用した。
雛形になった獅子頭は亨保年間に作られた獅子頭を修理しながら使用していたが、
昨年例祭で鼻先を修理したばかりで、渡行して直ぐ今度は下顎がポッキリ折れてしまった。
これからその修理を行う予定だ。
新しい獅子頭の上下歯、舌の根元、頭部の木口に強化プラスチックを張り込んで補強している。
更に衝撃を受け易い上下歯の接触部分に衝撃を緩和する特殊ゴムを貼付ける予定である。
金箔に貼っても直に金箔ごと剥がれるので、頃合いを見て貼付けるつもりである。
化粧回しの醜名「無量山」について一寸した発見があった。
弥市の獅子頭について調べるため、米沢市の六郷桐原の八幡神社の拝殿内の奉納札を撮影した
写真を見ていた。
すると「無量壽如来 幟(のぼり)寄附面附」という奉納札があったのだ。
それを調べてみると阿弥陀如来の別名であることが分かった。阿弥陀如来は寿命が無量であり
光明(仏菩薩の心身から発する光。智慧や慈悲を象徴する)が無量である仏さま・・とある。
無量山とは阿弥陀如来のような宇宙的にスケールの大きな様を表しているのだろう。
こちらの時田の八幡宮(やはたぐう)隣に八幡寺拝殿と庫裏があり、神仏混淆して
何がなんだか説明に混乱してしまう。
今まで夜ばかりお邪魔して拝殿を良く見なかったのだが、不動明王や恵比寿大黒天、役行者など
神様がいっぱい・・。六地蔵の掛け軸が見事・・暗いので詳しく見れないが、何やら見事な逸品が
並んでいるではないか。
後日再調査しなくては。
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2024.11.23 (田村桂子)獅子頭
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2023.04.08 (モリヤ)お神楽についてですが
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2023.03.22 (獅子宿店主)黒沢の住人様
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2023.03.22 (黒沢の住人)感謝
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2022.12.08 (獅子宿店主)もりや様コメントありがとうございます
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