寺社徘徊の帰り道、伊佐沢芦沢の置賜三十三観音十七番礼所の芦沢観音に寄ってみた
獅子宿の近くにこんな立派な観音堂があったとは・・・灯台もと暗しである
参道からお堂は杉木立で見えず、長い石の階段が続いている
途中にある地蔵さんや石碑など眺めて進んで行く
太い杉がお堂への日差しを遮って昼尚薄暗い・・・杉っ葉の薫りだろうか
寺社に訪れると特有の薫りがする
お堂の拝殿や彫刻に塗られたベンガラ朱はまだ褪色せず鮮やかさを保っている
大抵の社殿はスッカリ色が剥げ落ち木肌が表れて浸食されているが、それに比べると
すこぶる保存状態良い
とくに彫刻に着色されている青が残っているのは稀である
境内も管理が行き届き、氏子の方々の信仰が厚いことが伺えるのだ
曇天から雨が落ちて来た
すると・・微かにどこからか篠笛の音が聞こえてきた
おやっ? まさか? と思って獅子舞い好きな中学生の男の子にラインで尋ねると
まさに彼の獅子笛の稽古だった
晩秋の雨風と共に流れてくる笛の音も良いものである