宮城県石巻の離れ島・・猫の居る島で有名な田代島へ行ってみた
岩合さんの猫歩きの写真集では、猫がウジャウジャ闊歩していて島においでと
誘ってくるのだが
我々が行った島はパラパラとまばらに日向ぼっこしている猫密度だった
まぁ勝手に訪れている訳だから四の五の文句を言う筋合いでないので
まったりとしたフェリーで片道一時間の船の旅を楽しむ
島の大泊に到着する
猫神社に800mと近いので下りると我々4人だけ
するとノラクロ一匹が出迎えだ
エサ頂戴とすり寄ってくる
無謀にエサやりは御法度なので粉末のマタタビを持参したのだが、お気に召さぬのか
ソッポを向く・・では次の一手は猫じゃらしだ
これも、腹の足しにならぬと猫耳東風
ノラクロとお別れし細い坂道を15分程、息を弾ませる
鬱蒼とした山道を少し歩くと様々な不思議な匂いが漂ってくる・・・
魚が腐った様な匂いだったり、銀杏の様な匂いだったり、森林の匂いだったりと
数メーター歩いただけで何十種類の違う匂いが漂っているのだ
震災で亡くなった人や生き物の魂が島を彷徨っているのだろうかと想像すると背筋が凍り付く
猫が姿を変え集まっているのだろうかと、うろついている猫の顔を改めて見つめてみるが
・・・・そうでもなさそうだ
腹減った~なんかくれ~(涙)写真撮るならなんかくれ~
と言いたそうな目だ
猫神社は想像したより、こじんまりだ・・・狛犬のような顔を膨らませた雄猫が管理していた
大泊港から仁斗田港まで散策し小一時間
カメラを持った猫目当ての観光客が帰りの船の桟橋に集まって来た
あらあら海外からのペアもいる
見送りに猫二匹で送ってくれた
猫達は最小動員で要所要所を締めくってくれたので流石ある
久しぶりの石巻への旅は二時間程滞在時間であったが、快晴の秋空のホドヨイ案配の潮風
と猫達の歓迎に癒されたのだった
一昨年石巻に獅子舞い慰問に獅伝と訪れたときより大分復興の気配は進んだものの
アチコチに震災の爪痕はまだ残っていた
あれから四年は過ぎても、亡くなった方々や罹災された方々の魂は
癒される事はないだろう・・