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10年前の制作

  • 10年前の制作
資料がヒョッコリ出てきた。

膨大になりつつある制作の資料や記録が整理されぬままだ。

10年以上前の成田の獅子頭を制作した時の写真だ。





写真を見ると記憶が甦って来る。

一作目は赤味のある寺泉の木地で制作している。頭の後ろに避けられなかった節があるので

本獅子制作前の練習用の獅子頭のようだ。

本獅子用の木地は小国産の木地で、その当時の成田の総代から見てもらった木地である。






練習用の木地を元に本獅子の木取りの様子。

まだ雪深い屋外の建物の奥での制作だ。




2016.03.16:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]

秘伝・・幕紐の取り付け方

  • 秘伝・・幕紐の取り付け方
獅子頭と幕の取り付け方は何通りかあるようだ。

余りにレアな話で恐縮である・・・。



以前見た獅子頭に、幕用の取り付け穴(幕穴)が理解出来ない位置にあり疑問を感じた。

下の顎の軸棒の後ろの端にある。矢印参照







数年前に川原沢巨四王神社の獅子頭の修理以来があって、四苦八苦して幕穴の紐を取り替え

た。

またその紐が切れて取り付けの依頼だ。


その獅子頭にその穴があったのだ。

古い獅子頭にあり、以前はこの川原沢の取り付け方だった事が分かる。

確かにこの方法だと、幕のタワミに影響する事も無く奇麗に取り付けられるだろう。



おそらく取り付け方は毎年行っていたのではないか?

そうでないとやり方を忘れてしまうからだ。

忘れてしまわないよう毎年取り替えるのではないか・・。

それと数年取り付けたままだと酒の当分でカビが発生してしまう。






前回の取り付けを思い出しながら、現在の取り付け方を参考にしながら取り付け更新完了し

た。

しかし最後の余った紐の処理が不明だ。

これは自己流で美しく締めた。




獅子幕の取り付けは直接穴に紐を通して獅子幕に縫い込んだ太めのロープを取り付ける方法と

今回の様に、獅子頭に取り付けた紐に幕を縫い付ける方法がある。

緩まない様に取り付けないと、激しい獅子の動きで最悪外れる事故となるので注意だ。


以前は、取り付け紐は金物屋で青苧や麻の繊維が売られており撚って紐を自作した。

白鷹で白い繊維をわざわざ藍で染めた幕紐で取り付けた獅子頭を見た事がある。

毛羽立っていたが綺麗な紐だった。


宮内熊野大社では今でも、撚った麻で幕付けを行っている神社もある。


何でも手に入る世の中だが、道具作りは敢えて手作りで道具を揃える事も楽しみであり

仲間のコミニケーションを深める一つだろう。
2016.03.15:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]

ねこになりたい三にゃん展開催

  • ねこになりたい三にゃん展開催
本日3月13日~21日まで南陽市宮内 MIYAUCHI2632のギャラリーにて開催される。



てづか まよ(ぷろぺら商店)てるい ひろえ(イラストレーター)渋谷 奈都季(工藝舎獅子宿)

の猫好き仲間による作品展である。







猫ブームと昨今注目されている猫だが、それぞれの分野による陶芸、イラスト、張り子で猫の

世界を若い女性の感性で表現している。

是非多くの方々にご来店戴き、お気に入りを購入していただきたいものである。


2016.03.13:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]

再放送

  • 再放送
昨年春に放送済みのYBCの番組「やまがた発! 旅の見聞録 長井レトロバスの旅」が再放送されたよう

だ。

知らずにいたら知り合いから「今テレビさ映ってだぞぃ!!」と電話やライン連絡があった。

この番組は良く観ていらっしゃるようだ。

こりゃぁ大変だ~と多めに蕎麦打ち対応

やはり再放送の反響あり、準備してて良かったぁ~との結果だった。


つくづく情報は怖いもの・・・諸刃の剣

良い時はありがたいが、悪い情報も良い以上に大きい

こういう時こそ気を引き締めないと、反動があるのが常である。




昨年、体操のお兄さん佐藤弘道さんが獅子宿にいらっしゃって取材して戴いた。

ありがたいものである。    合掌

2016.03.12:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]

太鼓ブチ

  • 太鼓ブチ
材料の桐が乾燥してきて締まって硬化してきたようだ。

太鼓ブチ・・太鼓背負い・・だいぶ仕上がってきた。







そういえば太鼓を背負いながら移動するシーンは最近見られなくなった。

まだ現在、車輪を付けずに昔のままの祭りもあるが珍しい。

子供の頃、あんな重そうな太鼓を背負うなど、その様を見ただけで怖かった記憶がある。

太鼓の音が迫るとシャッターや窓ガラスがビリビリ振動し恐ろしい獅子舞いがやってくるのだ。

まさか獅子頭を制作する仕事をするとは・・・今でも信じられないくらいだ。

実家が駅前の栄町だったので子供の頃、総宮神社の獅子舞を見て育ったが格別獅子舞いに憧れ

獅子連中に入る事等考えもしなかったが人生とは不思議な物だ。

平成4年に制作した大獅子が最初の作でデビューは遅い。


さて今回、黒獅子だけでなく白鷹鮎貝系の獅子舞も作っているが獅子頭だけでなく

人も加わると動きが表現出来るから面白い。

獅子舞の瞬間を止めた静止画である。

見ていると、動き出しそう・・・この瞬間の前後を想像するからだろう。




白鷹鮎貝系の獅子舞いは7kg程の獅子頭を掲げてスクワットし、地面を踏締めるするような

動きをする。

獅子振りの苦労は伝わらないがタテガミが上下の際にフワッフワッと優雅な動きをして美しい。

耳もまた違う周期で動くのだが、耳が眉毛に当って破損するするのではないかと気が気で無い。

また、沿道で待っている人々に、獅子の顎の下をそっと乗せる所作がある。

次はそんなシーンを作ってみようかな・・・。






台を作って固定してみた。眺めては修正眺めては修正だ。

2016.03.11:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]
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