獅子宿燻亭3

来客中・・ふと目に入った白鷹の小山沢の獅子頭の額の形が、鮎貝のお獅子の額と似ている事に

気がつきました






先日西大塚の赤獅子と酷似している事をお知らせしたのですが、小山沢の獅子頭の作者も同じ

では無いか???という事です



こちら小山沢のお獅子のこんもとした額






長谷部吉之助の作説と平吹市之丞の作説を研究中ですが活躍していた年代から見て平吹市之丞の作説

が有力になってきました。

獅子頭に記名が見つかれば決定的なのですが・・


ドーム型の額の形は微妙に長井の獅子頭の脳天部の形に類似していて大きな眉毛を浮き出す為に

彫り込んでいる様子や額の三本シワにも共通点が見られます


実際に獅子頭を模刻しないと、ただ眺めているだけでは形が見えてこない事があります


さて鮎貝のお獅子の特徴的な点が、幾つかあります

長井の獅子頭の内部は表の仕上げと同じ様に彫り痕を残さず奇麗に仕上げるのが一般的

しかし鮎貝のお獅子の内部は幅の狭いノミの彫り痕と補強の布が貼られ、黒に塗られている

のです




軸棒も長井の獅子の軸棒の様に両端まで貫通させている点が白鷹の獅子では初めて確認しました

左手で顎の棒を支える部分と合わせて布で包む珍しい方法です




白鷹の獅子舞の原型と云われる鮎貝の獅子頭はまだまだ謎を秘めている様です








制作は熱さにめげず進んでおります

昨日・・重たい金槌で手を何回もぶっ叩いたので左手の甲が青紫に・・・


本日はそこをガードする為に厚いゴムでカバーなるものを作ってみました


熱さで手元狂いが多発し苦肉の策


予想以上に効果適面


本日は追加の打撲が無いので、手の甲の内出血の青紫が褐色に改善

・・・んで

獅子頭二頭目に入りました



今の季節の高温期の自然乾燥を逃すまいとの連チャン荒彫りです

夏休みが無くなってから幾年月だろうか・・・そんな事を考えつつ

本日午後からは長井小学校へ・・・今回は第五回獅子舞クラブの男女対抗獅子舞い合戦です


写真はリハーサルの白黒獅子舞い

今回で三回目で、意外にも女子力が勝り過去二連勝

今回は男子の意地を見せて女子の三連覇を阻止する事が出来るかが注目


昨年は11月までの稽古が必要でしたが、女子が内緒で猛稽古したのかな?
両者白熱した素晴らしい獅子舞を披露してくれました


男子には笛が一人と・・獅子舞いはお手の物ですが唯一そこが弱点

女子は不慣れな獅子舞と警護が弱点でしたが、前回とは見違える様な進歩ぶりを見せてくれました

しかし、今年は男子の獅子舞の見事さに軍配が上がりました




一生懸命に獅子舞を稽古した女子には気の毒ですが男子初の優勝

悔しさはこれからの地区の祭りにぶつけてくださいね



さて・・仕事も白熱しております

いや・・熱くて　　

慎重に荒彫りの進捗状況です