素材の手強さから途中で放棄しようとしたレプリカ獅子頭もだいぶ仕上がってしまった
フカフカした良く無い部分があり実際には不向きであるが、なかなかお目にかかれない資料
としては充分すぎる位の価値がある
微妙に主観を投入してみた
歯や顎に、西大塚の赤獅子に見られる様な曲線を投入・・・作者が同じ自説に基づくアレンジである
耳の下のタテガミから頭にかけて、反対側までの黒く塗られる部分のアウトラインに浅い彫り
を入れた
この部分は塗り師の裁量にゆだねるところだがしっかり位置づけをしてみた
さてタテガミの話の続き
全国の獅子頭のタテガミはどうなっているのか調べてみる
浅草神社

ご覧下さい・・・ぶっ飛んだでしょう?
古~い獅子頭には眉や唇の縁に、抜けた毛穴の跡がある獅子頭がありましたが
実際に毛が此の様に植えてある獅子頭は珍しい
色は水色と黄緑・・・脳天には宝珠と角
長い頭と耳の角度は成田や五十川の獅子に似ているような・・・
こちらは熊本の真っ赤と黄色の獅子頭

染色したヤクの毛を使用しているのかと思います
和紙で作ったと思われるタテガミとヤク毛との合わせ技

鶴岡の民俗芸能・・という資料の表紙の獅子頭

白鷹町西高玉の獅子頭と似ているのが気になります
やはりこちらでも白馬の毛と和紙のコンビネーション

金沢のこの獅子には馬の栗毛が植えられています
額に家紋が入り、タテガミの茶色が上品な雰囲気

首都圏で盛んな一人立ちの寿(ことぶき)獅子 背中までタテガミがあり獣感満点
獅子のリアルな仕草を舞いに取り入れています

タテガミはまだまだ様々ありますが・・こちらは岩手のお獅子(権現様)のタテガミは
大幣(おおぬさ・ぬき )で和紙で作った紙垂(しで)御幣を取り付けられています
神主がこれを持ちお祓いをするのはご存知だと思う

獅子舞いには、大幣を振りお祓いする所作が込められているのではないか・・
獅子の前では自然と頭が下がるのを思い出していただきたい

やはり葬式の際に和尚が白い毛の払子(ほっす)で祓う所作も同等
白い毛はヤクの毛でつくられている
ヤクはヒマラヤ、ネパール原産の高山寒冷地に適応した牛科のやたら毛の長い動物
ネパールは仏教の本場 ヤクの尻尾は悪魔払いの意味で玄関先に吊り下げられるらしい

獅子頭のタテガミや鼻髭などには、神聖で特別な意味合いが込められているようだ