三女と二人で盛岡の居酒屋へ繰り出す
調べていた「南部藩長屋酒場」という店を探してホテルから
小雪がちらつく盛岡の夜の町に歩き出す・・・雪は少ないのだが寒い
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あった あった
離れた所からでも、さんさ踊りの囃子で私のレーダーが感知した
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入り口に仰天
茶室の入り口の様に狭い・・・猫の入り口だな
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さすが南部藩の長屋 刀をさしては入れない様な入り口
入って直ぐの玄関のゲタ箱も凝っている
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また憎い心配り・・火鉢に堅炭が置かれている 席を案内されるまでの暖なのだろう
程よく薄暗さの中に照らされる室内は古民家の趣き
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案内された椅子席の前には、煤けたお膳が並んでいる
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興味深いメニューには、私の好みの品がゾロゾロ転がってオイデオイデしているではないか
岩手県といえば三陸の海の幸とくにウニウニ
シメサバの寿司 カキの天ぷら サザエのつぼ焼き・・・エトセトラ
さざえのつぼ焼きはお客の目の前で火を放ちのサプライズ
表情を変えずして心の中で狂喜乱舞だ
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注文を取りにきたお姉さんに毎日ご披露するという「さんさ踊り」を確認する
やはりお姉さんが踊るそうな
ほろ酔いの頃・・8時からのミニ公演が賑やかに始まった
店長さんとお姉さん、太鼓の達人のお兄さんの三人のさんさ踊り
店長さんの流暢な口上、お姉さんのしなやかな踊り、達人の太鼓は神業
どぶろくや海鮮料理もさながら「さんさ踊り」と囃子のパフォーマンス、更に店の鄙びた雰囲
気も加わって満喫
盛岡の夜はあっという間に更け行く・・・
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