制作中の二件の獅子頭をそれぞれ比較してみた
こちらは下塗り中の川西の模刻したお獅子
塗り立てにも関わらず晩酌のお伴・・まるでお相伴にあずかって赤くなっている様だ
以前ご紹介したように川西にはこの獅子頭と同系の獅子頭が眠っている
未だ、これという発見は無いが晩酌しながら再び比較してみた
右上のお獅子がこのモデルで紅一点・・・最大の気になる点
鼻の横に黒い擦れた跡が有り、元々は黒だったのではないか? 何故変身したか?
他の近辺に存在している三頭の制作時期が幕末の激動の時代に何が起こったのか
獅子頭の黒か赤かの深い意味合いを徹底的に調べる必要が出てきた
もう一つ
脳天のコブの4パターンの形の違い
長井の黒獅子の様なものから薄い円盤状、サザエの様なラセンもある
当初タマネギ状の宝珠かと想像していたが違っていた
仏像の額の百豪の表現にも似ている
仏像の象徴としての獅子頭と考える信仰もあり獅子頭に百豪を採用したと
考えられるのかもしれない
こちらの二頭は白鷹の浅立と広野の模刻制作中
モデルの獅子は几帳面に同じにして作られている・・違うと言えば、内部の握り手と塗りの目
の描き方が違う
黒い円の外側に赤い円が描かれているが、前者の目線が真正面に対して後者は八方睨みになって
いる
目線の違いでこんなに表情が違ってくるものだ
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