川西の詳しいオジサンに写真提供を懇願したら渋渋見せてくれました
以前から話題にしておりましたこちらの獅子頭
正面と正面斜め45度からの貴重な二枚
持参したオジサンの分厚いお宝ファイルを物色すると驚くべき獅子頭の写真が・・
市松模様の獅子幕に赤い獅子頭が取り付けられてるではないですか
この市松模様の幕は宮内の熊野大社の獅子幕のイメージが強いので意外
羽黒神社なので山伏の着る市松模様の衣装は違和感は無いのですが・・
その取り合わせは強烈 ちょっとめまい
渋渋の詳しいオジサンのファイルを無理無理更にめくると・・・出た!!!!
以前からシツコクご紹介している川西町の新山神社の古い赤い獅子を黒くした獅子頭が二頭
あるではないですか・・・マニアックな驚き
新山神社の赤獅子は両耳と額にあるオプション(宝珠とか皿とか・・)が欠損しておりました
が
矢印をご覧下さい よく見ると
擦れて黒の下地がチラッと・・・黒の獅子頭を赤く塗られたのでしょうか
こ・これは欠損部分を当工房で修復したのですが、帯に短しタスキに長しでした
脳天のタマネギの様な宝珠では無く螺旋状の角?百毫?
耳は以前ご紹介した「だらだら祭り」の獅子に似ています
こちらの二頭は完成度は高く幕も有り見事・・・逸品
川西の獅子頭展を開催した時、気づかない自分にも驚いてしまいますが
あの時には無かった感受性というか感性が身に付いたのかも知れません
目からウロコが剥がれるとはこの事
川西の獅子は神秘に満ちています
さてこれから本題
本日から、こちらの獅子頭の模刻を始めるにあたり幾つかの疑問が湧いてきた
1 欠損した耳の後に板目の木目 木取りの定石では正面に年輪のある木口を持ってくる
のだが・・変 欠損した耳の根元の木目だろうか?
取り付けた耳でなく彫り上げた耳の可能性もあります
差し込んだ耳の軸が折れて軸だけが残った可能性もある
2 通常 眼は黒だが消滅して金が現れている
眼が金?
白目の部分は黒く銀箔が腐食している様な色合い
3 牙の根元の歯茎が実に特徴的 見た事無い形
4 黒獅子の様に顎の上に頭部が乗っている様式
殆ど口が開かない構造
置賜の赤系の獅子では見られない
神秘に満ちた古き良き時代の絡み合った獅子頭の歴史が頭の中でコンガラガって頭痛・・
やはり現物を取材しないと
明日から荒れ模様
西高東低・・冬型の冬将軍だとか
この期を生かして模刻に没頭しよう
・・・・またもや発見
新山神社の赤獅子のモミアゲをご覧下さい
巻き毛が三つ
それと似た黒い獅子のモミアゲが一つのと二つのとがあります
何を意味しているのでしょうか
制作した順番? また謎が増えました
あら 眉毛の巻き毛も二つのと一つの 二つの巻き毛は本題の獅子と同じ
キリがありませんな
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