本日はレプリカのレプリカ制作
腕磨きである
制作中の鮎貝の獅子頭の木地を見本
木地が乾燥し過ぎで、桐材の乾燥材ようにスポンジ化している
スポンジの様な部分もあれば石のようにカチンカチンの部分もあったり実に厄介な木地
一度は放棄し作り直しも考えたが・・忍耐
今後の制作の戒めでもある
鑿は使えない部分はベルトサンダーの威力を借りるしか無い
仕事場や身辺が粉だらけになるので閉口する
マスクは嫌なので鼻の中にも粉が侵入
川西町の犬川龍蔵神社に貴重な獅子頭を確認した
郷土史家の渡邊敏和氏のカルトな調査に依るものである
只今分析中なのだが谷地の幕末から明治に活躍した彫刻家「高山文五郎」と関わりのあろうと
思われる赤獅子
以前から気になって気になってしょうがない、置賜に散らばる優れた獅子頭の作者かも知れな
いのだ
西高玉稲荷の獅子頭を始め
現在制作中の鮎貝八幡宮 レプリカ制作の西大塚薬師堂と小山沢の七星神社と浅立の諏訪神社
広野観音 小松の新山神社 東五十川生僧観音
米沢の笹野観音 鶴岡の六所神社の等等 ・・ぞろぞろ怪しい獅子頭が浮かんでくる
川西町犬川の龍蔵神社の獅子頭は訳有って、お見せできないので説得力は激減するのだが
東北工科大の大山龍顕氏と甥子の黒澤 匠の調査に依る
「西川町獅子ケ口諏訪神社にみる地域文化遺産の再評価」の論文にある写真の獅子頭と
同じ様式に気づく
工房等で高度な技術で商業化した様式
獅子ケ口諏訪神社には数多くの獅子頭や獅子頭の絵馬が奉納されている
余談だが興味深い獅子頭の絵馬は川西町に数点残っている
詳しい事は現在公表出来ないのが残念
・・その中の獅子頭数点に共通した作風が見られるのだ
長井の総宮系の獅子頭も奉納されている
信者が長井の獅子頭を奉納するという慣習も新たな発見である
その共通した作風が上記した置賜の獅子頭の逸品にも共通している・・
というのが自論
百聞は一彫りに如かず・・というパクリ格言の元になっている訳です
昼行灯のごとく薄ボンヤリとしていた空想が、一寸ずつハッキリしていくようで
ゾクゾクしてきます
追加発見です
犬川龍蔵神社の赤獅子の後ろ・・木口にある謎の彫り痕
見覚えある彫り痕 長井の総宮神社の獅子頭にもあります
彫り癖を意味したサインのようでもあります
獅子頭内部に記する記名は修復塗り替え等で塗り重ねられる事が多く、それを見越した
彫り癖を残したのでしょうか
さて、長くなりました・・今後の調査報告にご期待下さい♪
参照のモノクロ写真資料は平成25年度 文化財保存修復研究センター研究成果報告書より
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