獅子頭の眼(まなこ)について少々
仏像の彫刻からの引用
前回玉眼の話をしましたが、仏像の玉眼はガラスではなく
水晶を用いて仏像の頭部をくり抜いて中から水晶を加工した眼を固定する方法が玉眼
玉眼が主流になる以前は彫刻した眼に着色するというシンプルな方法が主流
全国の獅子頭の眼はどうなっているのでしょうか?
まず神社の入り口の建築彫刻にある阿吽の獅子や象に玉眼が用いられています
目玉が生き生きとしている
白鷹鮎貝八幡宮の獅子頭の眼についてはまだまだ調査中ですが・・
もちろん一般的なガラスでなく水晶で作られた物の可能性もあります
こういう円形平面の眼の形態は稀かと考えられます
眼には緑の色彩も加わり独特な様式を伝えているようです
気になった全国の獅子頭の眼の例の一部をご紹介致しましょう
宇津権九郎の獅子頭に見られる銅を打ち出し型の眼があります
平面の銅や真鍮の金属板を打ち出して眼の曲面に加工する高度な技術が用いられています
北陸の獅子頭には玉眼に近い眼もあるようだ
こちらは獅子頭の眼が抜けて空洞に・・・玉眼の痕かも知れない
一見して分からないが白鷹萩野の獅子もガラスを嵌め込んでいる
眼は口程にモノを謂う・・語らぬ獅子の眼力は邪気を祓う重要な武器なのです
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