妻獅子来宿

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鮎貝の獅子頭を御迎え致しました

細かく採寸するとほとんど同じですが

気になる点が幾つか・・まず顎の軸穴付近に漆が塗られていないのです

顎もほとんど開かない構造





耳の構造も紐で固定されず、細い棒で穴に差し込まれ黒く塗られています

ちなみに夫獅子は赤

幕も簡素にユルユルとあっさりと取り付けられてやはり飾り獅子の様相


目の裏というか内部の目の裏付近には破損跡があり紙や布を貼って塞いでいるのが気になります

ヒビの具合から見て寄せ木で作られているのかもしれません



獅子幕は雪輪模様が染め抜かれ手縫いの縫い跡が印象的

かなり時代を経た匂いが漂ってきます


モデルの獅子があるので仕事もはかどりました







追加の発見があります

妻獅子のタテガミ当たりの黒の漆が透けて見えて、手を加えたような部分が

ありました  おそらく修理の痕で重ねた布が透けて見えているのでしょう

幕を外す許可を戴ければ、更に新たな発見があるかもしれません




2014.07.31:shishi3:[獅子宿works]

鮎貝のお獅子

この妻獅子は実際に祭りで使用しているお獅子ですか?
七五三の舞の神社は夫獅子が出獅子として道中に繰り出している間神社を守るのが妻獅子の役目のところもあるようです。
ちなみに私の地元西高玉では夜祭りの獅子が雄で本祭りの獅子が雌とされています。
白兎、勧進代でも長谷部氏作の獅子頭は雌と認識されているようです。
長井中心部でも獅子に性別を与えるというその神社独自のいわれなどはありますか。
2014.08.12:獅子舞ファン:[編集/削除]

コメントありがとうございました

こちらの獅子頭は一番古い一対の獅子頭の雌獅子といわれある獅子頭です

長井にも雄獅子と雌獅子のいわれはあります

歯の金箔が剥がれ下地の黒が現れると、お歯黒だから雌獅子という話をお聞きします

個人的な見解ですが・・総宮神社の伝説の卯の花姫とすれば、長井の黒獅子系は当然すべて雌となる

はずですね  長井は女系の獅子なんでしょう


獅子頭の世界にも夫婦があり親子もありと所変わればいろいろ興味深い話がある様です

2014.08.13:[編集/削除]

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