鮎貝の獅子頭を御迎え致しました
細かく採寸するとほとんど同じですが
気になる点が幾つか・・まず顎の軸穴付近に漆が塗られていないのです
顎もほとんど開かない構造
耳の構造も紐で固定されず、細い棒で穴に差し込まれ黒く塗られています
ちなみに夫獅子は赤
幕も簡素にユルユルとあっさりと取り付けられてやはり飾り獅子の様相
目の裏というか内部の目の裏付近には破損跡があり紙や布を貼って塞いでいるのが気になります
ヒビの具合から見て寄せ木で作られているのかもしれません
獅子幕は雪輪模様が染め抜かれ手縫いの縫い跡が印象的
かなり時代を経た匂いが漂ってきます
モデルの獅子があるので仕事もはかどりました
追加の発見があります
妻獅子のタテガミ当たりの黒の漆が透けて見えて、手を加えたような部分が
ありました おそらく修理の痕で重ねた布が透けて見えているのでしょう
幕を外す許可を戴ければ、更に新たな発見があるかもしれません
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